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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
マックス・ミュラー,フリードリヒ(マックスミュラー,フリードリヒ)
1823‐1900。ドイツに生まれ、後にイギリスに帰化。サンスクリット文献学、比較言語学、宗教学、東洋学で知られ、オックスフォード大学教授を務めた マックス・ミュラー,フリードリヒ(マックスミュラー,フリードリヒ)
1823‐1900。ドイツに生まれ、後にイギリスに帰化。サンスクリット文献学、比較言語学、宗教学、東洋学で知られ、オックスフォード大学教授を務めた |
宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋…(続く)
宗教学の祖マックス・ミュラーは、人類の始原を明かすため、古代インド神話とギリシア神話の比較研究を始めた。神と自然現象は同一だったとし、近親相姦のような忌まわしい記述は、自然を古代言語で表現した名残だとした。こうした学説は、合理的思考を求めた19世紀の英国で歓迎される。そして、神話は「古代世界の宗教」と位置づけられ、後の宗教学へと繋がっていった。学問の曙光となった重要論文に、訳注・解説を付す。
もくじ情報:普遍史の一部としての神話学;人類の始原状態;神話制作時代;ギリシア神話が与える嫌悪感;神話制作時代の歴史的特徴;アーリア文明の歴史;抽象名詞;抽象動詞;後の神話的語法;複数名称と同義名称;『ヴェーダ』の神話的言語;セレネとエンデュミオン;神話の原要素;エオスとティトノス;ケパロスとプロクリス;ヘラクレスの死;ダフネとアポロン;大自然の啓示;ウルヴァシーとプルーラヴァス;大自然の悲劇〔ほか〕