自分の利害が、自分の行動だけでなく、他人の行動によってどう左右されるか、という状態が戦略的環境であり、その分析ツールがゲーム理論である。ビジネス交渉はもちろん、バーゲンでの買い物や合コンの席順といったことまで私たちは他人の行動を織りこみつつ戦略を立て実行しているのだ。本書は身近な話題をふんだんに使い、コミットメント、シグナリングなどゲーム理論のキーワードを解説しながら読者の戦略的思考を磨く。
もくじ情報：１　戦略的思考のススメ―戦略的思考の基礎（戦略；先読みと均衡；リスクと不確実性）；２　考えるヒント―戦略的経済分析のキーワード（インセンティブ；コミットメント；ロック・イン；シグナリング；スクリーニングと逆選択；モラル・ハザード；値引き競争；オークション）

梶井　厚志(カジイ　アツシ)
１９６３年、広島県呉市生まれ。１９８６年、一橋大学経済学部卒業。１９９１年ハーバード大学大学院卒業。Ｐｈ．Ｄ．ｉｎ　Ｅｃｏｎｏｍｉｃｓ。ペンシルバニア大学助教授、筑波大学社会工学系助教授を経て、現在、大阪大学教授社会経済研究所。専攻、理論経済学、情報の経済学、一般均衡論、金融市場理論、ゲーム理論（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）