英文学の代表的作品とも呼びならわされる『ダーバヴィル家のテス』『日陰者ジュード』は、いかにして創作されたのか。時代背景を丹念に追い、従来「自然主義作家」と目されてきたハーディの実像に迫る。
もくじ情報：第１章　トマス・ハーディの生涯；第２章　社会構造；第３章　文学のコンテクスト；第４章　社会問題―ハーディの小説における階級；第５章　社会問題―女性と社会；第６章　ハーディと科学―空間、時間、進化、人類；第７章　宗教問題；第８章　ハーディを再コンテクスト化する

インガム，パトリシャ(インガム，パトリシャ)
オックスフォード大学セント・アンズ・コレッジの上級研究員および英文学名誉上級講師。ハーディ、ディケンズ、ギャスケル、ギッシングなどのテキストを編集し、ヴィクトリア朝小説に関して幅広く執筆している