内容紹介：西洋古典学の充実した成果として、哲学・思想、歴史、文学など六本の論考を収録。さらに第７２回大会におけるシンポジウム「オリンピア――古典古代のからだとこころ」の発表要旨を掲載、古代ギリシア・ローマ世界と現代をつなぐチャンネルの一つである古代オリンピックに、多角的に迫る。内外の出版物の書評、関連文献目録を付す。
もくじ情報：小林薫：ソポクレス『コロノスのオイディプス』とエリニュス；杉本陽奈子：前４世紀アテナイにおける穀物輸送関連法の運用実態；安田将：キケロの哲学的国家論―『国家について』における国制論の論理；小川潤：元首政期ローマ帝国西方における都市周縁共同体とパトロネジ―ガリア南部におけるウィクス・パグスとパトロヌス；逸見祐太：裁判と称賛から考える、ユリウス・クラウディウス朝期の元老院の従属性―グナエウス・ピソの裁判を中心に；伊藤正：シリア・アラビア・アルメニアの伝承における『ゲオーポニカ』―ユニウスおよびアナトリオスの農書と『ゲオーポニカ』第２書について；シンポジウム「オリンピア―古典古代のからだとこころ」；書評；英文要旨；古典学関係文献目録；伊藤貞夫先生のご逝去を悼む；寄贈書・交換雑誌；日本西洋古典学会第７１回大会記その他