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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
野町 和嘉(ノマチ カズヨシ)
1946年高知県生まれ。杵島隆に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年のサハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川、エチオピアなど、アフリカを広く取材する。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして、舞台を中近東、アジアに移し、中国、チベット等を取材。サウジアラビア側からの依頼により、イスラーム教聖地メッカでの長期の撮影を行う。2000年代以降は、アンデス、イラン、インド等を中心に取材。2016年より世界遺産を多く取材。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章(本…( ) 野町 和嘉(ノマチ カズヨシ)
1946年高知県生まれ。杵島隆に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年のサハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川、エチオピアなど、アフリカを広く取材する。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして、舞台を中近東、アジアに移し、中国、チベット等を取材。サウジアラビア側からの依頼により、イスラーム教聖地メッカでの長期の撮影を行う。2000年代以降は、アンデス、イラン、インド等を中心に取材。2016年より世界遺産を多く取材。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞、日本写真協会国際賞など受賞多数。2009年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
一連の写真は、1992年3月に極東シベリアの収容所で撮影したもので、体制の崩壊により国家の内実が白日のもとに晒された希有な機会であった。シベリアは、帝政ロシアの時代から戦争捕虜や犯罪者などに強制労働を課す抑留の地でもあった。ロシアによるウクライナ武力侵攻により、100万人ともされる一般市民がロシアに拉致され、その一部は極東シベリアにまで強制移送される、とも報じられている。それが事実なら、これらの光景に21世紀ロシアの新たな要素が上書きされる。