内容紹介：『ミッドナイト・ジャーナル』『傍流の記者』の著者が放つ、渾身の長篇小説大手ゼネコンに勤める新井は日本初の統合型リゾート（ＩＲ）の工事を任されることになったが、そこには国家規模の陰謀が渦巻いていた。謎の工事資料を入手した新聞記者の那智が解明に走るが……。
中央新聞の那智紀政は、記者の伯父が残した、謎の建設工事資料の解明に取り組んでいた。伯父は、伝説の調査報道記者と呼ばれていたが、病に倒れてしまったのだ。那智は、仲間たちとともに、伯父の追っていた事件の闇に、少しずつ近づいていくが―。一方、鬼束建設の新井は、日本初の統合型リゾートの工事計画を任され、過去の汚名を返上しようとしていた。だが、新井の周囲には、計画を妨害するような不穏な動きが…。

本城　雅人(ホンジョウ　マサト)
１９６５年神奈川県生まれ。明治学院大学卒業。産経新聞社入社後、サンケイスポーツで記者として活躍。２００９年、『ノーバディノウズ』で第１６回松本清張賞候補となり、作家デビュー。１０年、同作でサムライジャパン野球文学賞大賞を受賞。１７年、『ミッドナイト・ジャーナル』で第３８回吉川英治文学新人賞を受賞。１８年、『傍流の記者』で第１５９回直木三十五賞候補（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）