|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
バリー,セバスチャン(バリー,セバスチャン)
1955年、アイルランドのダブリンに生まれる。小説家、劇作家、詩人。詩的な文章で知られ、現代のアイルランドで最も優れた作家の一人と考えられている。多くの作品は歴史物で、1800年代半ばから第二次世界大戦の頃までの時代を舞台としている。バリーの作品はブッカー賞で最終候補に二度選ばれている(A Long Long WayおよびThe Secret Scripture)。The Secret Scriptureはコスタ賞、、ジェイムズ・ティト・ブラック記念賞を受賞。木4ノはコスタ賞(二度目の受賞はバリーが初)、およびウォルター・スコット賞を受賞。2019…( ) バリー,セバスチャン(バリー,セバスチャン)
1955年、アイルランドのダブリンに生まれる。小説家、劇作家、詩人。詩的な文章で知られ、現代のアイルランドで最も優れた作家の一人と考えられている。多くの作品は歴史物で、1800年代半ばから第二次世界大戦の頃までの時代を舞台としている。バリーの作品はブッカー賞で最終候補に二度選ばれている(A Long Long WayおよびThe Secret Scripture)。The Secret Scriptureはコスタ賞、、ジェイムズ・ティト・ブラック記念賞を受賞。木4ノはコスタ賞(二度目の受賞はバリーが初)、およびウォルター・スコット賞を受賞。2019年にガーディアン紙が発表した「今を形作った100冊」にも選ばれた |
語り手は、19世紀半ばの大飢饉に陥ったアイルランドで家族を失い、命からがらアメリカ大陸に渡ってきたトマス・マクナルティ。頼るもののない広大な国でトマスを孤独から救ったのは、同じ年頃の宿無しの少年ジョン・コールだった。美しい顔立ちに幼さの残る二人は、ミズーリ州の鉱山町にある酒場で、女装をして鉱夫たちのダンスの相手をする仕事を見つける。初めてドレスに身を包んだとき、トマスは生まれ変わったような不思議な解放感を覚える。やがて体つきが男っぽくなると、二人は食いっぱぐれ…(続く)
語り手は、19世紀半ばの大飢饉に陥ったアイルランドで家族を失い、命からがらアメリカ大陸に渡ってきたトマス・マクナルティ。頼るもののない広大な国でトマスを孤独から救ったのは、同じ年頃の宿無しの少年ジョン・コールだった。美しい顔立ちに幼さの残る二人は、ミズーリ州の鉱山町にある酒場で、女装をして鉱夫たちのダンスの相手をする仕事を見つける。初めてドレスに身を包んだとき、トマスは生まれ変わったような不思議な解放感を覚える。やがて体つきが男っぽくなると、二人は食いっぱぐれのない軍隊に入り、先住民との戦いや南北戦争をともに戦っていく―。西部劇を彷彿とさせる銃撃戦、先住民の少女と育む絆、はらはらする脱走劇、胸に迫る埋葬場面などが、勇敢な兵士でありながら女としてのアイデンティティーに目覚めたトマスによって生き生きと語られる。