|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
羽田 宇佐(ハネダ ウサ)
第7回カクヨムWeb小説コンテスト・ラブコメ部門特別賞を「週に一度クラスメイトを買う話」にて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 羽田 宇佐(ハネダ ウサ)
第7回カクヨムWeb小説コンテスト・ラブコメ部門特別賞を「週に一度クラスメイトを買う話」にて受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
夏休みが終われば、全て元通りになると思っていた。曖昧になったルールも、仙台さんとの距離も。なのに、彼女だけが未だに変で、「同じ大学受けたら?」なんて言いだす始末。そんなことを言われても、卒業後も一緒にいる理由はないし、彼女の将来に興味はない。そう、全く、少しも、私は興味ないのだ。夏休みが終われば、進路の話になるのは自然なことだ。例えば宮城に、私と同じ大学への進学を提案してみたり。もちろん…(続く)
夏休みが終われば、全て元通りになると思っていた。曖昧になったルールも、仙台さんとの距離も。なのに、彼女だけが未だに変で、「同じ大学受けたら?」なんて言いだす始末。そんなことを言われても、卒業後も一緒にいる理由はないし、彼女の将来に興味はない。そう、全く、少しも、私は興味ないのだ。夏休みが終われば、進路の話になるのは自然なことだ。例えば宮城に、私と同じ大学への進学を提案してみたり。もちろん、宮城がそんな未来を考えていないことは知っている。それでももし、彼女が私と一緒の未来を少しでも考えてくれたら―そんなことを期待する私はやっぱりずるいのかもしれない。