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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
マッカーシー,コーマック(マッカーシー,コーマック)
1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じ、“国境三部作”の第一作となる『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。第十長篇である『ザ・ロード』(2006)はピュリッツァー賞を受賞し、世界的なベストセラーを記録。2022年には、実に16年ぶりの新作となった二部作『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』(以上、すべて早川書房刊)がアメリカで刊行され、惜しくも翌年にマッカーシーはこの世を旅立った マッカーシー,コーマック(マッカーシー,コーマック)
1933年、ロードアイランド州生まれ。大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じ、“国境三部作”の第一作となる『すべての美しい馬』(1992)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。第十長篇である『ザ・ロード』(2006)はピュリッツァー賞を受賞し、世界的なベストセラーを記録。2022年には、実に16年ぶりの新作となった二部作『通り過ぎゆく者』『ステラ・マリス』(以上、すべて早川書房刊)がアメリカで刊行され、惜しくも翌年にマッカーシーはこの世を旅立った |
一九七二年秋。二十歳のアリシア・ウェスタンは、自ら望んで精神科病棟へ入院する。医師に問われ、彼女は語る。異常な聡明さのため白眼視された子供時代。数学との出会い。物理と哲学。狂人の境界線。常に惹かれる死というものについて。そして家族―原爆の開発チームにいた物理学者の父、早世した母、慈しんでくれた祖母について。唯一話したくないのは、今この場所に…(続く)
一九七二年秋。二十歳のアリシア・ウェスタンは、自ら望んで精神科病棟へ入院する。医師に問われ、彼女は語る。異常な聡明さのため白眼視された子供時代。数学との出会い。物理と哲学。狂人の境界線。常に惹かれる死というものについて。そして家族―原爆の開発チームにいた物理学者の父、早世した母、慈しんでくれた祖母について。唯一話したくないのは、今この場所に彼女が行き着いた理由である、兄ボビーのこと。静かな対話から孤高の魂の痛みと渇望が浮かび上がる、巨匠の遺作となる二部作完結篇。『通り過ぎゆく者』の裏面を描いた異色の対話篇。