|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
三宅 香帆(ミヤケ カホ)
文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 三宅 香帆(ミヤケ カホ)
文芸評論家。1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了(専門は萬葉集)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」…そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。
もくじ情報:まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました;序章 労働と読書は両立しない?;第1章 労働を煽る自己啓発書の誕生―明治時代;第2章 「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級―大正時代;第3章 戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?―昭和戦前・戦中;第4章 「ビジネスマン」に読まれたベストセラー―1950~60年代;第5章 司馬〓太郎の文庫本を読むサラリーマン―1970年代;第6章 女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー―1980年代;第7章 行動と経済の時代への転換点―1990年代;第8章 仕事がアイデンティティになる社会―2000年代;第9章 読書は人生の「ノイズ」なのか?―2010年代;最終章 「全身全霊」をやめませんか;あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします