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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
國分 功一郎(コクブン コウイチロウ)
1974(昭和49)年生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2025(令和7)年3月現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学。’17(平成29)年、『中動態の世界』で小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 國分 功一郎(コクブン コウイチロウ)
1974(昭和49)年生れ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。2025(令和7)年3月現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。専攻は哲学。’17(平成29)年、『中動態の世界』で小林秀雄賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたものでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を…(続く)
誰かを好きになる。これは能動か受動か。好きになろうとしたのでもなければ、好きになるよう強いられたものでもない。自分で「する」と人に「される」しか認めない言葉は、こんなありふれた日常事を説明することすらできない。その外部を探求すべく、著者は歴史からひっそりと姿を消した“中動態”に注目する。人間の不自由さを見つめ、本当の自由を求める哲学書。時代を画する責任論を新たに収録。
もくじ情報:プロローグ―ある対話;第1章 能動と受動をめぐる諸問題;第2章 中動態という古名;第3章 中動態の意味論;第4章 言語と思考;第5章 意志と選択;第6章 言語の歴史;第7章 中動態、放下、出来事―ハイデッガー、ドゥルーズ;第8章 中動態と自由の哲学―スピノザ;第9章 ビリーたちの物語;文庫版補遺 なぜ免責が引責を可能にするのか―責任と帰責性