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本 > 芸術 > 芸能 > 落語
出版社名:朝日新聞出版
出版年月:2025年6月
ISBN:978-4-02-252064-7
396P 19cm
雲助おぼえ帳 滑稽噺から芝居噺まで厳選55席を語る
五街道雲助/著 長井好弘/聞き手
組合員価格 税込 2,475
(通常価格 税込 2,750円)
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内容紹介・もくじなど
内容紹介:「師匠! 人間国宝がここまで喋っていいんですか!?」落語界4人目の人間国宝(重要無形文化財保持者)となった五街道雲助。滑稽噺から芝居噺まで、多彩な高座で客席を魅了する師匠が、評論家・長井好弘氏を聞き手に、持ちネタを解説します。その噺のポイントはどこか、どんな工夫を行い、本番でどう感じたか。初出しのエピソードも満載。師匠・金原亭馬生の思い出、弟子たちとの交流、そして落語論も。本文の一部をご紹介します。●火焔太鼓(かえんだいこ)長井 雲助師匠は演者として『火焔太鼓』についてどう思っていますか? 雲助 やっぱり、お客を見るというか。長井 観客を見る?雲助 ちょっと硬いお客さんの時だと、この…(続く
内容紹介:「師匠! 人間国宝がここまで喋っていいんですか!?」落語界4人目の人間国宝(重要無形文化財保持者)となった五街道雲助。滑稽噺から芝居噺まで、多彩な高座で客席を魅了する師匠が、評論家・長井好弘氏を聞き手に、持ちネタを解説します。その噺のポイントはどこか、どんな工夫を行い、本番でどう感じたか。初出しのエピソードも満載。師匠・金原亭馬生の思い出、弟子たちとの交流、そして落語論も。本文の一部をご紹介します。●火焔太鼓(かえんだいこ)長井 雲助師匠は演者として『火焔太鼓』についてどう思っていますか? 雲助 やっぱり、お客を見るというか。長井 観客を見る?雲助 ちょっと硬いお客さんの時だと、この噺をやるのは怖いです。だから、たとえば寄席で十日間、ずっと『火焔太鼓』でトリを取ってくれと言ったら、かなり苦痛でしょうね。長井 どうして怖いのですか?雲助 必ずウケるとは限らない。どこかで一つ滑ったら(ウケなかったら)、回復できずに最後までスベって終わるような、そういう怖さがあるんですよ。だから、普通の落語会のトリで、『火焔太鼓』のネタ出しなんてェのも、ちょっと遠慮したい。長井 お客さんの様子を見て、「あ、これだったら今日は大丈夫かな」と思ったら高座にかける、という感じですか?雲助 そういうことです。●芝浜(しばはま)長井 志ん生、志ん朝ラインは割と軽めの『芝浜』でしたね。雲助 もう完全に落とし噺の『芝浜』ですよ。サゲの「また夢になるといけねえ」っていうのも落とし噺のサゲの言い方をしてますね。このサゲが難しいのは、「なぜ夢になるといけないのか」ということなんです。普通は「あ、また夢になって、かみさんに騙されるといけないから」とか、だいたいそんな感覚でのサゲの言い方ですよね。長井 師匠のサゲは一味違いますね。雲助 あたしのは、とにかく勝五郎が幸福の絶頂にある。せっかくこんなありがたいことがあるのに、これが夢になっちゃあいけないから、「また夢になるといけねえや」という落とし方にするんですね。長井 勝五郎の至福の思いをちゃんと盛り上げておかないと、その台詞が生きてこないという。雲助 そうですね。だから、あたしは女房が身籠っているという設定にしています。幸せの要素を積み重ねるには、子供ができたというのはかなり大きい。子供ができる、お酒が飲める、お金が戻ってくる。…(後略)
人間国宝、大いに語る。持ちネタ、師匠・馬生、弟子たちのこと…高座じゃ言えない「ここだけの話」
もくじ情報:第一章 落し噺(火焔太鼓;お菊の皿 ほか);第二章 廓噺(明烏;お直し ほか);第三章 人情噺(火事息子;芝浜 ほか);第四章 世話噺(お富与三郎;お初徳兵衛 ほか)
著者プロフィール
五街道 雲助(ゴカイドウ クモスケ)
1948年、東京都生まれ。68年、十代目金原亭馬生に入門。69年、「金原亭駒七」で前座に。72年、二ツ目に昇進して「六代目五街道雲助」に。81年、第1回真打昇進試験により、柳家さん喬らとともに真打昇進。寄席での軽い噺から三遊亭円朝作品の長講まで、その持ちネタは多彩かつ流麗。卓越した話芸で、常に聞き手を魅了する。2023年、落語界4人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)となる。24年、浅草芸能大賞を受賞。25年、春の叙勲で旭日小綬章を受章
五街道 雲助(ゴカイドウ クモスケ)
1948年、東京都生まれ。68年、十代目金原亭馬生に入門。69年、「金原亭駒七」で前座に。72年、二ツ目に昇進して「六代目五街道雲助」に。81年、第1回真打昇進試験により、柳家さん喬らとともに真打昇進。寄席での軽い噺から三遊亭円朝作品の長講まで、その持ちネタは多彩かつ流麗。卓越した話芸で、常に聞き手を魅了する。2023年、落語界4人目の重要無形文化財保持者(人間国宝)となる。24年、浅草芸能大賞を受賞。25年、春の叙勲で旭日小綬章を受章