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内容紹介・もくじなど
内容紹介:大藪春彦新人賞受賞作家が綴る、心揺さぶる感涙の時代小説。天涯孤独の少女が本当の愛に触れたとき、ひとり心に誓ったのは――。命を狙われ、西国から遠く江戸まで逃れてきた少女のおりんは、錺職人を目指しているお園の住む長屋で暮らし始める。根っからの世話焼きで、おりんのことを家族のように大切にしてくれるお園。束の間の幸せに浸るおりんだが、何者かがお園に矢を放ったことでその暮らしは一変してしまう。もう二度と、自分のせいで人が死ぬところを見たくない。今度こそ大切な人を守ると心に決めたおりんは、長屋の隣人である武士の佐伯とともにお園の周囲に目を光らせる。西国から追っ手が迫っていることも知らずに――。【…(続く)
内容紹介:大藪春彦新人賞受賞作家が綴る、心揺さぶる感涙の時代小説。天涯孤独の少女が本当の愛に触れたとき、ひとり心に誓ったのは――。命を狙われ、西国から遠く江戸まで逃れてきた少女のおりんは、錺職人を目指しているお園の住む長屋で暮らし始める。根っからの世話焼きで、おりんのことを家族のように大切にしてくれるお園。束の間の幸せに浸るおりんだが、何者かがお園に矢を放ったことでその暮らしは一変してしまう。もう二度と、自分のせいで人が死ぬところを見たくない。今度こそ大切な人を守ると心に決めたおりんは、長屋の隣人である武士の佐伯とともにお園の周囲に目を光らせる。西国から追っ手が迫っていることも知らずに――。【著者コメント】歳を重ねると、ふとしたことで、「幸せな人生とは何だろう」と考えてしまいます。人それぞれに、幸せの形は違うでしょう。おりんの幸せは、お園を守り抜くこと。「大切な人がいれば、それだけで幸せなことなのよ」そう語ってくれたお里の教えを胸に、おりんはひたむきに己の道を歩みます。定めを受け入れ、素直にたくましく生きるおりん。その姿が正しいかどうかは、誰にもわかりません。ただ、彼女の生き様に心を重ね、どこか懐かしい人情に触れていただければ、作者としてこれ以上の喜びはありません。
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