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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
八木 義〓(ヤギ ヨシノリ)
1911(明治44)年、北海道室蘭市生まれ。小説家。38年、早稲田大学文学部仏文科卒業。横光利一に師事。満州理化学工業に入社し大陸に渡る。44年に『劉廣福』を発表、その芥川賞受賞を出征中の中国湖南省で知る。復員後、空襲で焼死した妻子を偲ぶ『母子鎮魂』、自伝的作品『私のソーニャ』などを発表。77年『風祭』で読売文学賞、88年日本芸術院恩賜賞、90年菊池寛賞を受賞。1999(平成11)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 八木 義〓(ヤギ ヨシノリ)
1911(明治44)年、北海道室蘭市生まれ。小説家。38年、早稲田大学文学部仏文科卒業。横光利一に師事。満州理化学工業に入社し大陸に渡る。44年に『劉廣福』を発表、その芥川賞受賞を出征中の中国湖南省で知る。復員後、空襲で焼死した妻子を偲ぶ『母子鎮魂』、自伝的作品『私のソーニャ』などを発表。77年『風祭』で読売文学賞、88年日本芸術院恩賜賞、90年菊池寛賞を受賞。1999(平成11)年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
「してヤラれた」と思った『雪国』の冒頭。生きている文章の書き手、志賀直哉。さりげない文体の名人、井伏鱒二。繰り返し読んで飽きない『陰翳礼讃』―。最後の文士とよばれた芥川賞作家が、多種多様なスタイルの名文を小説家ならではの視点で読み解き、すぐれた文章とはいかなるものかを綴る。読書案内にして名文鑑賞の書。
もくじ情報:自然のエロス―川端康成『雪国』;生き物の死―志賀直哉「城の崎にて」;感覚とモンタージュ―横光利一『上海』;思想と感情―夏目漱石…(続く)
「してヤラれた」と思った『雪国』の冒頭。生きている文章の書き手、志賀直哉。さりげない文体の名人、井伏鱒二。繰り返し読んで飽きない『陰翳礼讃』―。最後の文士とよばれた芥川賞作家が、多種多様なスタイルの名文を小説家ならではの視点で読み解き、すぐれた文章とはいかなるものかを綴る。読書案内にして名文鑑賞の書。
もくじ情報:自然のエロス―川端康成『雪国』;生き物の死―志賀直哉「城の崎にて」;感覚とモンタージュ―横光利一『上海』;思想と感情―夏目漱石『草枕』;光と影―谷崎潤一郎『陰翳礼讃』;ある死生観―尾崎一雄「虫のいろいろ」;死の凝視―芥川龍之介『或阿呆の一生』;詩美的感覚―梶井基次郎「檸檬」;性の描写―山本周五郎『青べか物語』;油絵的文体―有島武郎「生れ出づる悩み」;水彩画的文体―永井龍男「粗朶の海」;非情の眼―丹羽文雄『鮎』;抑制と恥じらい―伊藤整『若い詩人の肖像』;ユーモアとペーソス―井伏鱒二「山椒魚」;典型的自画像―太宰治『人間失格』;切腹の描写―三島由紀夫「憂国」;広島・原爆の日―原民喜『夏の花』;戦場の死と生―大岡昇平『俘虜記』;死に至る挑戦―島木健作「赤蛙」;庭を見る―井上靖「日本の美と心」〔ほか〕