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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
フラナガン,リチャード(フラナガン,リチャード)
オーストラリアのタスマニア州で生まれ育つ。義務教育修了後に測量補助員として働いたのち、タスマニア大学、オックスフォード大学で歴史を学ぶ。帰国後リバーガイドの職に就く。デビュー作Death of a River Guide(1994)でオーストラリアの主要文学賞各賞を受賞。3作目の『グールド魚類画帖:十二の魚をめぐる小説』の英連邦作家賞受賞(2002年度)で世界にその名を知らしめた。第二次世界大戦中に父親が生き延びた苛酷な捕虜経験を題材に、12年の歳月をかけて書かれた『奥のほそ道』は、2014年度ブッカー賞を受賞し、各国の書評子から「傑作のなかの…( ) フラナガン,リチャード(フラナガン,リチャード)
オーストラリアのタスマニア州で生まれ育つ。義務教育修了後に測量補助員として働いたのち、タスマニア大学、オックスフォード大学で歴史を学ぶ。帰国後リバーガイドの職に就く。デビュー作Death of a River Guide(1994)でオーストラリアの主要文学賞各賞を受賞。3作目の『グールド魚類画帖:十二の魚をめぐる小説』の英連邦作家賞受賞(2002年度)で世界にその名を知らしめた。第二次世界大戦中に父親が生き延びた苛酷な捕虜経験を題材に、12年の歳月をかけて書かれた『奥のほそ道』は、2014年度ブッカー賞を受賞し、各国の書評子から「傑作のなかの傑作」と絶賛された。2023年発表の本書は、英国最高のノンフィクション賞であるベイリー・ギフォード賞を受賞した。同賞とブッカー賞双方を受賞した作家は史上初 |
当代随一の人気作家H・G・ウェルズが最新の科学的発見を取り入れて未来を描いた『解放された世界』は不評だった。だが、この小説から世界の破滅が現実になると確信した男がいた。その発見を軍備開発に使う危険性を物理学者仲間に、大統領に訴えるが、遂にアメリカは敵国より先にと原子爆弾開発「マンハッタン計画」を開始。開発された爆弾はやがて広島と長崎に落とされる。泰緬鉄道の建設労働の地獄を奇跡的に生き延び、移送された日本での苛酷な俘虜労役についていた著者の父は、ここでも生き延び…(続く)
当代随一の人気作家H・G・ウェルズが最新の科学的発見を取り入れて未来を描いた『解放された世界』は不評だった。だが、この小説から世界の破滅が現実になると確信した男がいた。その発見を軍備開発に使う危険性を物理学者仲間に、大統領に訴えるが、遂にアメリカは敵国より先にと原子爆弾開発「マンハッタン計画」を開始。開発された爆弾はやがて広島と長崎に落とされる。泰緬鉄道の建設労働の地獄を奇跡的に生き延び、移送された日本での苛酷な俘虜労役についていた著者の父は、ここでも生き延びた。そんな父と家族の来し方には、母国タスマニアの歴史があった。太古からの美しくも厳しい大自然のなか、そこに暮らしてきたのはどんな人々だったのか?多岐にわたる人々の物語を、深い洞察力と圧倒的手腕で縦横無尽に紡ぎ、著者の新たな傑作と評される、ベイリー・ギフォード賞受賞作品。