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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
松原 文枝(マツバラ フミエ)
1966年、青森県生まれ、愛知県で育つ。90年東京大学経済学部を卒業後、テレビ朝日入社。政治部記者などを経て、2012年より「報道ステーション」チーフプロデューサーを務める。現在、ビジネス開発担当部長。19年のテレビ番組「史実を刻む‐語り継ぐ“戦争と性暴力”‐」はアメリカ国際フィルム・ビデオ祭でSilver Screen受賞。22年制作の「ハマのドン“最後の闘い”‐博打は許さない‐」は放送人グランプリ2022優秀賞などを受賞し、23年に映画化。同年のキネマ旬報ベスト・テンの文化映画で第3位となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 松原 文枝(マツバラ フミエ)
1966年、青森県生まれ、愛知県で育つ。90年東京大学経済学部を卒業後、テレビ朝日入社。政治部記者などを経て、2012年より「報道ステーション」チーフプロデューサーを務める。現在、ビジネス開発担当部長。19年のテレビ番組「史実を刻む‐語り継ぐ“戦争と性暴力”‐」はアメリカ国際フィルム・ビデオ祭でSilver Screen受賞。22年制作の「ハマのドン“最後の闘い”‐博打は許さない‐」は放送人グランプリ2022優秀賞などを受賞し、23年に映画化。同年のキネマ旬報ベスト・テンの文化映画で第3位となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
満洲に渡った岐阜県黒川村の開拓団は、終戦直後、団を守るためにと女性たちをソ連軍に差し出すことを決めた。この衝撃の事実は、小さな共同体の中で「絶対に公表しちゃいかん」と長く封印されてきた。著者は、被害の取材を進める中で満洲から帰国した彼女たちが、長く声を上げ続けていたことを知る。なぜ当人たちが被害を訴えながらも、「あったこと」は「なかったこと」にされてきたのか。事実が史実として刻印され、女性たちが尊厳を回復するまでを追う。
もくじ情報:第一章 語り始めた性被害の女性たち(新聞記事;佐藤ハルエさんとの出会い ほか);第二章 なかったことにはできない(乙女の碑;ハルエさんの語ったこと、語らないこと ほか);第三章 動き始めた「戦後世代」(遺族会会長の交代;満蒙開拓平和記念館 ほか);第四章 史実を碑文に刻む(構想が動き出す;被害者の家族とともに ほか);第五章 尊厳の回復(玲子さんへの謝罪;孫からの手紙 ほか)