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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
白 先勇(パイ シエンヨン)
1937年、国民党の軍人である白崇禧の五男として中国広西に生まれる。国共内戦での国民党軍の敗北に伴い、52年に台湾へ渡り、60年に大学の同級生らと雑誌『現代文學』を創刊。台湾大学卒業後はアイオワ大学に留学。カリフォルニア大学で教鞭を執りながら小説を執筆した 白 先勇(パイ シエンヨン)
1937年、国民党の軍人である白崇禧の五男として中国広西に生まれる。国共内戦での国民党軍の敗北に伴い、52年に台湾へ渡り、60年に大学の同級生らと雑誌『現代文學』を創刊。台湾大学卒業後はアイオワ大学に留学。カリフォルニア大学で教鞭を執りながら小説を執筆した |
上海のダンスホールの華だった女性と、それに翻弄される男たちの姿を中心に、過去に浸り続ける人びとを描く「永遠の尹雪艶」、空軍兵士の妻が抗日戦争から国共内戦、戦後の台湾移住までの軌跡をつづる「緑の輝き」、老軍人がかつての日々を回想する「国葬」など、戦後の台湾で故郷喪失者として生きるさまざ…(続く)
上海のダンスホールの華だった女性と、それに翻弄される男たちの姿を中心に、過去に浸り続ける人びとを描く「永遠の尹雪艶」、空軍兵士の妻が抗日戦争から国共内戦、戦後の台湾移住までの軌跡をつづる「緑の輝き」、老軍人がかつての日々を回想する「国葬」など、戦後の台湾で故郷喪失者として生きるさまざまな階層の大陸出身者の姿を活写し、失われた世界への哀惜や喪失の痛み、新天地で生きる苦悩を鮮烈につづった傑作短篇集。