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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
大石 慎三郎(オオイシ シンザブロウ)
1923‐2004年。東京大学文学部国史学科卒業。博士(文学)。学習院大学名誉教授。徳川林政史研究所所長、愛媛県歴史文化博物館館長などを歴任。専攻は近世日本史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 大石 慎三郎(オオイシ シンザブロウ)
1923‐2004年。東京大学文学部国史学科卒業。博士(文学)。学習院大学名誉教授。徳川林政史研究所所長、愛媛県歴史文化博物館館長などを歴任。専攻は近世日本史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
低い家格から前代未聞の大出世を果たした男は、幕藩体制が規定してきた列島社会のあり方を一新せんと試みた。税制改革、通貨一元化、蝦夷地大規模開発…その企ては未完に終わったが、その後の歴史展開に確かな足跡を残すものであった。戦前は「日本史上三大悪人」の汚名を着せられた田沼意次の評価を一転させた、記念碑的論考。
もくじ情報:プロローグ―郡上一揆と田沼意次の登場;第一章 田沼意次の虚像と実像(田沼意次の履歴;つくられた悪評);第二章 吉宗の退陣と意次の登場(吉宗退陣と家重継嗣;左近将監の罷免;将軍の座を逃した松平定信;田沼意次の登場;幕府の権力構造と田沼意次の位置);第三章 田沼意次の政策(暗殺で阻止しようとした田沼の政策;流通税の導入;通貨の一元化政策;蝦夷地の調査とその開発政策;印旛沼の干拓とその挫折);第四章 田沼時代の社会(文人たちの時代;天災と災害の時代);エピローグ―「遺書」を通してみた意次の人柄