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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
残雪(ツァンシュエ)
1953年、中国湖南省長沙市に生まれる。湖南日報社社長を務めた父親が1957年に「右派」認定、追放され、20年にわたり一家は様々な迫害を受ける。文化大革命の下、中学へは行けずに父が収監された監獄近くの部屋で一人暮らしを強いられた。医療従事、工場勤務、結婚を経て、1980年代に創作を開始、雑誌に短篇を発表。『黄泥街』(86。白水社)は第一長篇。その作品は英語、日本語をはじめ各国語に翻訳され、世界的な評価を得ている 残雪(ツァンシュエ)
1953年、中国湖南省長沙市に生まれる。湖南日報社社長を務めた父親が1957年に「右派」認定、追放され、20年にわたり一家は様々な迫害を受ける。文化大革命の下、中学へは行けずに父が収監された監獄近くの部屋で一人暮らしを強いられた。医療従事、工場勤務、結婚を経て、1980年代に創作を開始、雑誌に短篇を発表。『黄泥街』(86。白水社)は第一長篇。その作品は英語、日本語をはじめ各国語に翻訳され、世界的な評価を得ている |
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ぼくの家族はみな他人にはいえない秘密をもっていた。変わり者で、リュックを背負い、甲羅をつけた昆虫を思わせる父親。夜は姿を消し、箱の中で眠るという母親は皮膚に針を刺して水を絞りだす。喘息を治すためにミミズを食べる妹は横暴で、ぼくを馬鹿にしきっている。二階の住人で妹の婚約者は変幻自在、医者にも探偵にもなる。廊下に住む檳榔売りの女は実は叔母で、かつて父と密通していたらしい。異形の家族の奇妙な関係性を超現実的手法で描いた表題中篇ほか全5篇。付録として「残雪との対談」…(続く)
ぼくの家族はみな他人にはいえない秘密をもっていた。変わり者で、リュックを背負い、甲羅をつけた昆虫を思わせる父親。夜は姿を消し、箱の中で眠るという母親は皮膚に針を刺して水を絞りだす。喘息を治すためにミミズを食べる妹は横暴で、ぼくを馬鹿にしきっている。二階の住人で妹の婚約者は変幻自在、医者にも探偵にもなる。廊下に住む檳榔売りの女は実は叔母で、かつて父と密通していたらしい。異形の家族の奇妙な関係性を超現実的手法で描いた表題中篇ほか全5篇。付録として「残雪との対談」他を併録。