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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
吉川 永青(ヨシカワ ナガハル)
1968年、東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第五回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。改題した『戯史三國志 我が糸は誰を操る』で翌年デビュー。16年『闘鬼 斎藤一』で第四回野村胡堂文学賞、22年『高く翔べ 快商・紀伊國屋文左衛門』で第一一回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 吉川 永青(ヨシカワ ナガハル)
1968年、東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業。2010年「我が糸は誰を操る」で第五回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。改題した『戯史三國志 我が糸は誰を操る』で翌年デビュー。16年『闘鬼 斎藤一』で第四回野村胡堂文学賞、22年『高く翔べ 快商・紀伊國屋文左衛門』で第一一回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
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ヤスフェが見る空はいつも暗かった。イエズス会の巡察師・ヴァリニャーノ付きの奴隷として来日したヤスフェは己を殺し、身を小さくして生きていた。織田信長に弥助という名とともに召し抱えられ、奴隷から小姓となっても。周囲の嫉妬や好奇の視線にさらされ、孤独は癒されることはない。それどころか、弥助は、狂気ともいえる行動を続ける主君へ、恐怖と疑念しか抱くことができなかった。だが、森乱丸が止めるのも聞かずに、まっすぐに疑問をぶつけるうちに、信長の本質、胸中にある苦悩を知る。生まれて初めて芽生えたのは、「仕える気持ち」―それは奴隷時代に感じていた服従ではない。少しずつ人間としての心を取り戻し、信長に共感すら覚えるようになったのだ。信長もまた、彼の純真さに打たれ、本心を明かすようになる。弥助は、日本の空がどこまでも青く美しく感じた。