エイズが発見されて既に１５年以上の歳月が経過しているが、…来世紀になってもエイズが克服できるか否かは疑問視されている。一方、マスコミは次第にこの問題に興味を失いつつあるにも拘ず、日本ではエイズ罹患者の数は確実に増加しており、その予防手段を全く講じていない現在の状態は、やがて爆発的な蔓延をひき起こす要因であることも留意すべきである。そこで、啓蒙の意味を含めてあえて本書を世に送り出した所以である。
もくじ情報：第１章　エイズの発生と歴史；第２章　血液の成分と輸血；第３章　血液感染エイズ；第４章　エイズの診断と治療；第５章　患者および医療従事者間の感染；終章　エイズの蔓延状況と治療薬・予防の見通し