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内容紹介・もくじなど
内容紹介:青年軍医森林太郎が小説家森?外へと変身したのは、ミュンヘンで画学生原田直次郎に出会ったことがきっかけだった――若き?外のロマン主義的三部作『うたかたの記』『舞姫』『文づかひ』に込められた二人の青春の記憶と美術的教養を分析し、東京美術学校創立前後の洋画家がおかれた悲劇的状況を語る本書の前半は、明治中期の美術と文学の理解に一石を投じるものでしょう。; また、二人の共通の友人であるドイツ人画家ユリウス・エクステルに係わる最後の章は、従来、原田直次郎作とされていた《エクステル像》(本学大学美術館蔵)が、実はエクステルの《自画像》であることを論証した重要な美術館年報掲載論文です。大学美術館のデ…(続く)
内容紹介:青年軍医森林太郎が小説家森?外へと変身したのは、ミュンヘンで画学生原田直次郎に出会ったことがきっかけだった――若き?外のロマン主義的三部作『うたかたの記』『舞姫』『文づかひ』に込められた二人の青春の記憶と美術的教養を分析し、東京美術学校創立前後の洋画家がおかれた悲劇的状況を語る本書の前半は、明治中期の美術と文学の理解に一石を投じるものでしょう。; また、二人の共通の友人であるドイツ人画家ユリウス・エクステルに係わる最後の章は、従来、原田直次郎作とされていた《エクステル像》(本学大学美術館蔵)が、実はエクステルの《自画像》であることを論証した重要な美術館年報掲載論文です。大学美術館のデータベースはすでにこの論文に従って作品の帰属を変更しており、美術館関係者にとっても必読の書といえます。
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