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内容紹介・もくじなど
あの生き物はなぜコワいのか。コワい気持ちはどのように生まれるのか。コワさを克服する方法はあるのか。できれば無くしたい「コワさ」の謎を探求する。
もくじ情報:1章 コワいってなんだろう?;2章 コワいのは生まれつきか、経験か?;3章 サルはヘビのなにがコワいのか?;4章 ヘビに対する敏感反応―脳波やノイズテストによる検証;5章 クモはヘビのようにコワいのか?;6章 コワさを抑える;7章 他人をコワがるとき あの生き物はなぜコワいのか。コワい気持ちはどのように生まれるのか。コワさを克服する方法はあるのか。できれば無くしたい「コワさ」の謎を探求する。
もくじ情報:1章 コワいってなんだろう?;2章 コワいのは生まれつきか、経験か?;3章 サルはヘビのなにがコワいのか?;4章 ヘビに対する敏感反応―脳波やノイズテストによる検証;5章 クモはヘビのようにコワいのか?;6章 コワさを抑える;7章 他人をコワがるとき 著者プロフィール
川合 伸幸(カワイ ノブユキ)
名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。1990年関西学院大学文学部卒、95年同大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、98年博士(心理学)取得、99年京都大学霊長類研究所講師、2001年名古屋大学大学院人間情報学研究科助手、助教授を経て07年から現職 川合 伸幸(カワイ ノブユキ)
名古屋大学大学院情報科学研究科准教授。1990年関西学院大学文学部卒、95年同大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、98年博士(心理学)取得、99年京都大学霊長類研究所講師、2001年名古屋大学大学院人間情報学研究科助手、助教授を経て07年から現職 |
コワいということを縦糸に,進化,発達,脳内メカニズム,遺伝子多型性,子どものおかれた社会状況などについてみてきました。コワいという気持ちはやっかいです。できれば,こういう気持ちを持たずに暮らしたいと誰しもが考えるでしょう。しかし,わたしたちは,コワいという気持ちから逃げることはできません。うまくつきあっていくためには,それがどのようなものであるのかよく知ることです。
ここまで書いていてふと思い出しました。わたしの指導教授の研究室にはさまざまなカエルの置物がありました。さぞかしカエル好きなのかとお思いでしょうが,そうではありません。先生はカエルがコワいのです。な…(続く)
コワいということを縦糸に,進化,発達,脳内メカニズム,遺伝子多型性,子どものおかれた社会状況などについてみてきました。コワいという気持ちはやっかいです。できれば,こういう気持ちを持たずに暮らしたいと誰しもが考えるでしょう。しかし,わたしたちは,コワいという気持ちから逃げることはできません。うまくつきあっていくためには,それがどのようなものであるのかよく知ることです。
ここまで書いていてふと思い出しました。わたしの指導教授の研究室にはさまざまなカエルの置物がありました。さぞかしカエル好きなのかとお思いでしょうが,そうではありません。先生はカエルがコワいのです。なんとかして,カエルの恐怖に慣れようとしていました。そのことを代々の研究室の学生たちは知っているので,旅行に行っては珍しいカエルの置物を見つけて買って来るので,やがて先生の部屋はカエルだらけになったのです。落語のオチのような話です。
第2巻では、できれば無くしたい「コワさ」の謎を探求します。あの生き物はなぜコワいのか、コワいという気持ちはどのように生まれるのか。コワさを和らげるヒントも分かるかも?