ようこそ!
文庫
新書・選書
文芸
教養
人文
教育
芸術
児童
趣味
生活
地図・ガイド
就職・資格
語学
小学学参
中学学参
高校学参
辞典
コミック
ゲーム攻略本
エンターテイメント
日記手帳
社会
法律
経済
経営
ビジネス
理学
工学
コンピュータ
医学
看護学
薬学
出版社名:丸善出版
出版年月:2017年9月
ISBN:978-4-621-30194-4
352P 19cm
ミュオグラフィ ピラミッドの謎を解く21世紀の鍵
田中宏幸/著 大城道則/著
組合員価格 税込 2,970
(通常価格 税込 3,300円)
割引率 10%
お取り寄せ
お届け日未定
※ご注文が集中した場合、お届けが遅れる場合がございます。
宇宙から降り注ぐ高エネルギー素粒子のミュオンやニュートリノなどを使って透視撮影する技術が注目されている。なかでもミュオンを利用したミュオグラフィ(muography)という透視技術は、厚さ1キロの岩盤をも通り抜ける高い透過力と、高密度の物質にぶつかると粒子が増減したり進行方向を変えるといった性質を利用して、巨大な構造物の内部測定への応用が期待されている。とくに火山、断層、古代遺跡や原子炉内部など、人間が直接観測しづらい場所(対象物)における調査に適しており、多くの実績も残している。 本書では、ミュオグラフィを用いて、最終的にクフ王のピラミッドと並ぶギザのもう一つの大ピラミッドである、「カフラー…(続く
宇宙から降り注ぐ高エネルギー素粒子のミュオンやニュートリノなどを使って透視撮影する技術が注目されている。なかでもミュオンを利用したミュオグラフィ(muography)という透視技術は、厚さ1キロの岩盤をも通り抜ける高い透過力と、高密度の物質にぶつかると粒子が増減したり進行方向を変えるといった性質を利用して、巨大な構造物の内部測定への応用が期待されている。とくに火山、断層、古代遺跡や原子炉内部など、人間が直接観測しづらい場所(対象物)における調査に適しており、多くの実績も残している。 本書では、ミュオグラフィを用いて、最終的にクフ王のピラミッドと並ぶギザのもう一つの大ピラミッドである、「カフラー王のピラミッドの重さを計る」という、これまで誰も試みてこなかった問題に挑戦する。そこから得られた知見や情報から、ピラミッド研究に対する新たな可能性、そしてミュオグラフィ自体の持つさらなる可能性を指し示す。
内容紹介・もくじなど
ミュオグラフィは、素粒子ミュオンを使って巨大物体の内部を描き出す最先端の科学技術である。50年前に一人の男を惹きつけたピラミッドがミュオグラフィ観測の初舞台となり、10年前、火山を対象にミュオグラフィは花開いた。そして今、ミュオグラフィは再びピラミッドへ戻ろうとしている。この歴史的経緯に習い、本書は2部構成とする。第1部では、主対象であるピラミッドについて知るために、現在「ピラミッドに関してどこまでわかっているのか」を多角的に説明する。敵=研究対象を知ってこそ、戦い方=研究方法がわかるというものだ。第2部では、ミュオグラフィの聡明からわが国における火山透視の初成功、火山からさまざまな観測対象へ…(続く
ミュオグラフィは、素粒子ミュオンを使って巨大物体の内部を描き出す最先端の科学技術である。50年前に一人の男を惹きつけたピラミッドがミュオグラフィ観測の初舞台となり、10年前、火山を対象にミュオグラフィは花開いた。そして今、ミュオグラフィは再びピラミッドへ戻ろうとしている。この歴史的経緯に習い、本書は2部構成とする。第1部では、主対象であるピラミッドについて知るために、現在「ピラミッドに関してどこまでわかっているのか」を多角的に説明する。敵=研究対象を知ってこそ、戦い方=研究方法がわかるというものだ。第2部では、ミュオグラフィの聡明からわが国における火山透視の初成功、火山からさまざまな観測対象への展開そして急速な世界への波及について論ずる。
もくじ情報:第1部 ピラミッド(ピラミッドは「墓」なのか?;ピラミッドの持つ意味について;ピラミッド両墓制論からの視点;ピラミッドはどのようにしてつくられたのか?;ピラミッドの重さ);第2部 ミュオグラフィ(宇宙からの素粒子ミュオンで巨大物体を視る;ミュオグラフィの原理;ミュオグラフィ研究の加速)
著者プロフィール
田中 宏幸(タナカ ヒロユキ)
東京大学地震研究所教授。理学博士。名古屋大学大学院博士課程短縮修了後、米カリフォルニア大学リバーサイド校博士研究員、日本学術振興会特別研究員、東京大学地震研究所特任助教、准教授を経て現職。ミュオグラフィ研究の世界的な第一人者。2006年、世界で初めてミュオグラフィによる火山の撮影に成功
田中 宏幸(タナカ ヒロユキ)
東京大学地震研究所教授。理学博士。名古屋大学大学院博士課程短縮修了後、米カリフォルニア大学リバーサイド校博士研究員、日本学術振興会特別研究員、東京大学地震研究所特任助教、准教授を経て現職。ミュオグラフィ研究の世界的な第一人者。2006年、世界で初めてミュオグラフィによる火山の撮影に成功