内容紹介：「教育課程外の活動」であるにもかかわらず、時に授業よりも生徒・教師に大きな影響を与える部活動。過熱や顧問負担が社会問題となる一方、それを対象とした研究は極めて少ない。本書では部活動問題の第一人者らによる独自の大規模調査をもとに、過熱や負担の実態をデータで「見える化」し、持続可能な部活動の展望を示す。
「部活動問題」はいつ出現した？地域で部活動との関わりはどう異なる？部活動はどこまで安全か？「若い先生ほど顧問をやらされる」は本当？ジェンダーによる顧問負担の違いは？独自の大規模全国調査データから部活動の知られざる姿を「見える化」する！
もくじ情報：第１章　部活動はどう変わってきたのか―学習指導要領上の位置づけを中心に；第２章　部活動問題はどのように語られてきたのか―「子どものため」の部活動という論理；第３章　なぜ部活動指導に熱中するのか―年代別多忙化メカニズムの検討；第４章　教員のジェンダー・家族構成は部活動にどのような影響を与えるのか；第５章　経験者割合は部活動にどう影響しているか―生徒の小学生時代のスポーツ経験に着目して；第６章　勝利至上主義にはどのような特徴があるのか；第７章　地域によって部活動は変わるのか；第８章　部活動は安全か―熱中症事案が映し出す「制度設計なき教育活動」の重大リスク

内田　良(ウチダ　リョウ)
名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。博士（教育学）。教員の働き方、部活動、スポーツ事故や組み体操事故、２分の１成人式などの教育問題を広く情報発信している。ヤフーオーサーアワード２０１５受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）