内容紹介：カジノで１０６億８０００万円を失い、投獄。その裏で画策された、大王製紙創業家・井川家へのクーデター劇のすべて。そして、会社も失った──。父の死後、書斎に残された遺品を母が整理していると、大量のメモや走り書きが見つかった。佐光正義について、父は次のようなメモを残している。「佐光とは共死にしても構わない」ここまで激烈な表現の憤怒を、父は生前家族に対してまったく口にしたことがない。（本文より）序章　賭場第一章　懲役第二章　出獄第三章　鉄火第四章　蕩尽第五章　暴君第六章　修羅第七章　日向終わりに
カジノで１０６億８０００万円を失い、会長辞任、獄中へ。その裏で実行された、現会長一派による井川家排除のクーデター劇。ギャンブラーにゴールはない。すべての戦いは通過点であり、人生のプロセスなのだ。
もくじ情報：序章　賭場；第１章　懲役；第２章　出獄；第３章　鉄火；第４章　蕩尽；第５章　暴君；第６章　修羅；第７章　回向

井川　意高(イカワ　モトタカ)
１９６４年、京都府生まれ。東京大学法学部卒業後、１９８７年に大王製紙に入社。２００７年６月、大王製紙代表取締役社長に就任、２０１１年６～９月に同会長を務める。社長・会長を務めていた２０１０年から２０１１年にかけて、シンガポールやマカオにおけるカジノでの使用目的で関係会社から総額約１０６億８０００万円を借り入れていた事実が発覚、２０１１年１１月、会社法違反（特別背任）の容疑で東京地検特捜部に逮捕される。懲役４年の実刑判決が確定し、２０１３年１０月から２０１６年１２月まで３年２カ月間服役した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）