内容紹介：第二次世界大戦中、ナチスの占領地などで略奪された人類の美術史上極めて貴重な特級美術品を捜索し、押収する任務を負ったアメリカ陸軍の部隊「モニュメンツ・メン」の中心人物による実録である。図版２３０　点以上収載。
第二次世界大戦中、ナチスの占領地などで略奪された人類の美術史上極めて貴重な特級美術品を捜索し、押収する任務を負ったアメリカ陸軍の部隊「モニュメンツ・メン」の中心人物による実録。映画『モニュメンツ・メン』では、著者ロリマーをマット・デイモンが演じた。ブリューゲルや、ゴヤ、ベラスケス、ファン・エイクなど、ロリマーたちが守り、救出に貢献した文化財や地図、年表を収め、世界で最も危険な盗難美術品捜索を描く。
もくじ情報：第１章　基礎訓練；第２章　ノルマンディー；第３章　パリのモニュメント担当官；第４章　パリ、そして城の占拠者；第５章　地下に隠された美術品；第６章　ローゼンベルク特捜隊の美術品保管所；第７章　ベルヒテスガーデン―ゲーリングの物語；第８章　返還；第９章　自国における教育

ロリマー，ジェームズ・Ｊ．(ロリマー，ジェームズＪ．)
１９０５‐１９６５。アメリカ、オハイオ州クリーブランド生まれ。ハーバード大学卒業。学芸員。メトロポリタン美術館の館長をつとめ、中世ヨーロッパの芸術と建築に捧げられた美術館の支部であるクロイスターズの創設に尽力した。第二次世界大戦中、米陸軍の記念碑・美術・アーカイブ部門、別名「モニュメンツ・メン」に所属し、文化遺産の保護や盗まれた美術品の回収に従事した