内容紹介：西の国のヴィオレッタには、忘れられない人がいた。それは街で酔っ払いから助けてくれたヒュンナグ族の青年カルムだ。ヒュンナグ族は世界最強と名高い騎馬民族で、黒い髪黒い瞳の精悍な風貌をしている。ヴィオレッタは、もう一度彼に会ってお礼をしたいと、ヒュンナグを訪問するフォンティーヌ使節団に潜り込む。そして彼と再会を果たしたヴィオレッタだったが、なかなか接近するチャンスは訪れず、最後の夜、ようやく湖の畔でカルムにお礼の短剣を贈ることができたのだが－－なんとヒュンナグの風習では短剣を贈るのは婚姻を申し出る意味で！？　その日からカルムの態度は溺愛に激変！　今更間違いだなどと言い出せないヴィオレッタは困惑するも、カルムの真っ直ぐな愛情表現に気持ちが揺れ動いて……。言語と風習の壁を越え大草原で育む異文化溺愛ラブコメディ！
西の国フォンティーヌのヴィオレッタは、以前助けてくれたヒュンナグ族のカルムにもう一度会ってお礼をするため和平使節団の一員としてその地を訪問する。世界最強と名高い騎馬民族の彼は、金髪の彼女とは異なる黒い髪黒い瞳の美しい青年だ。だが、次期族長のカルムとはなかなか接近するチャンスがないまま最後の夜、ようやくお礼の短剣を贈ることができたのだが―なんとヒュンナグの風習ではそれは婚姻を申し出る意味だった！？その日からカルムの態度は溺愛に激変！今さら間違いだなどと言い出せないヴィオレッタは困惑するも、彼の真っ直ぐな愛情表現に気持ちが揺れ動いていく。そして伝わらぬ想いと風習の違いに翻弄される二人の前に、謎めいた騎馬民族の青年シーシャが現れ…。大草原で二人の関係は風雲急を告げる！