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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
豊下 楢彦(トヨシタ ナラヒコ)
1945年、兵庫県生まれ。専門は国際政治論・外交史。京都大学法学部卒業、同学部助教授、立命館大学教授、関西学院大学教授を歴任。2021年に古関彰一氏と共に第八回日本平和学会平和賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 豊下 楢彦(トヨシタ ナラヒコ)
1945年、兵庫県生まれ。専門は国際政治論・外交史。京都大学法学部卒業、同学部助教授、立命館大学教授、関西学院大学教授を歴任。2021年に古関彰一氏と共に第八回日本平和学会平和賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
二〇二五年は広島・長崎が核攻撃を受けて八〇年となる。この人類的な悲劇を背景に「核のタブー」が生み出されてきた。しかし、ロシアのウクライナ侵略、イスラエルによるガザのホロコースト、「台湾有事」の切迫、北朝鮮の核開発とイランの核問題、印パ紛争、そして「核のボタン」を弄ぶトランプの再登場と、核使用の危険性が高まっている。そもそも、核保有を正当化してきた核抑止論は“脅しの信憑性”を核心に据えてきたが、その根底には「狂気」が孕まれている。こうした核抑止論の本質を歴史的、論理的に解き明かし、核廃絶に向かう道筋と日本の採るべき選択肢を提起する。
もくじ情報:序章 『博士の異常な愛情』の戦慄;第一章 エルズバーグと「狂気の沙汰」;第二章 核戦略論の陥穽;第三章 「狂人理論」の展開;第四章 「一方的軍縮」の論理;第五章 先制攻撃論と「狂人」;第六章 「核の復権」とは何か;第七章 北朝鮮とイスラエル;第八章 「トゥキュディデスの罠」の罠;第九章 「トランプの傘」という狂気