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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
上原 早苗(ウエハラ サナエ)
1991年英国ダラム大学大学院修士課程修了。現在、名古屋大学大学院人文学研究科教授。アメリカ・ハーディ協会編Hardy Review編集委員、国際ハーディ協会他Hardy Global Correspondents Project準備委員会・審議会委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 上原 早苗(ウエハラ サナエ)
1991年英国ダラム大学大学院修士課程修了。現在、名古屋大学大学院人文学研究科教授。アメリカ・ハーディ協会編Hardy Review編集委員、国際ハーディ協会他Hardy Global Correspondents Project準備委員会・審議会委員を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
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「表現の自由」が保障され、かつ法的な検閲制度が存在しないなかでも、大衆によって「不適切な」表現が陰に陽に規制された時代―。現代にも通じるイギリス出版界の自己検閲の実態に迫るとともに、巧みな本文改変によって、氾濫する道徳主義と渡り合った作家トマス・ハーディの挑戦を読…(続く)
「表現の自由」が保障され、かつ法的な検閲制度が存在しないなかでも、大衆によって「不適切な」表現が陰に陽に規制された時代―。現代にも通じるイギリス出版界の自己検閲の実態に迫るとともに、巧みな本文改変によって、氾濫する道徳主義と渡り合った作家トマス・ハーディの挑戦を読み解く。
もくじ情報:検閲と大衆;第1部 ヴィクトリア朝の出版・検閲・読者(「清らかな」イギリス;グランディズムと小説;書籍と法―表現の自由か、読者の保護か;表現の自由を求めて―誌上シンポジウム「イギリス小説における率直さ」;改変の詩学と政治学―ハーディの挑戦);第2部 変幻するハーディ小説(『はるか狂乱の群れをはなれて』―『コーンヒル・マガジン』の検閲に抗して;『帰郷』―出奔か、駆け落ちか;『キャスタブリッジの町長』―暴走する正義;『ダーバヴィル家のテス』―語りの余白;『日陰者ジュード』―訣別の書);大衆検閲の時代再び;補論 本文編纂の歴史―ハーディ小説のエディションをめぐって