|
内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
費 孝通(フェイ シャオトン)
1910‐2005。中国の社会学者、人類学者、民族学者。中国江蘇省呉江県生まれ。燕京大学、清華大学大学院で社会学・人類学を学び、書物を中心とした学問から実地調査による中国社会研究を志すようになる。故郷での農村調査を終えた後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学、社会人類学の父マリノフスキー教授に師事する。後に、英文のPeasant Life in China(1939)を著し、国際的評価を得る。中国農村研究の古典とも言うべき同書は、戦前の日本においても翻訳され、多領域の研究者に影響を与えた。新中国成立後は、反右派闘争、文化大革命という歴史の変動…( ) 費 孝通(フェイ シャオトン)
1910‐2005。中国の社会学者、人類学者、民族学者。中国江蘇省呉江県生まれ。燕京大学、清華大学大学院で社会学・人類学を学び、書物を中心とした学問から実地調査による中国社会研究を志すようになる。故郷での農村調査を終えた後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学、社会人類学の父マリノフスキー教授に師事する。後に、英文のPeasant Life in China(1939)を著し、国際的評価を得る。中国農村研究の古典とも言うべき同書は、戦前の日本においても翻訳され、多領域の研究者に影響を与えた。新中国成立後は、反右派闘争、文化大革命という歴史の変動の中で、20年にわたって研究活動が阻害された。文化大革命が終焉すると、調査・研究活動を再開し、中国社会学会、中国社会科学院社会学研究所の設立に貢献するなど、民族学・社会学の振興に心血を注いだ。欧米から学んだ社会学・人類学の方法を中国の伝統文化、地域的な多様性に適合させ独自の方法論を作りだした費孝通は、中国における最も著名な社会学者・社会人類学者として評価されている。彼の都市と農村を論じた著作は、中国の経済、社会、文化を研究するための必読書となっている。費孝通の卓越した学術的業績は、数々の国際的な賞を受賞している。晩年に至るまでなお精力的に実地調査を行い、中央民族学院教授、北京大学教授、中国社会学会名誉会長等の要職にあって、名実ともに学界の中心として活躍した。2005年北京にて逝去。享年95歳。1980年米国デンバーで国際応用人類学会マリノフスキー賞受賞。1981年ロンドンにて英国王立人類学協会ハクスリー章受章。1993年福岡アジア文化賞を受賞。1994年ラモン・マグサイサイ賞を受賞 |
もくじ情報:社会調査についての独白(一九八五年);四年間の思考回路をたどって(一九八九年);中国における人の研究(一九九〇年);『城郷の協調的発展についての研究』後記(一九九二年);『民族地域における社会と経済の発展』序文(一九九二年);中国城郷の発展経路と私の研究活動について―潘光旦先生を記念する学術シンポジウムにおける講演(一九九二年);個人・群団・社会(一九九三年);人知らずして慍みず―シロコゴロフ先生を追懐する(一九九四年…(続く)
もくじ情報:社会調査についての独白(一九八五年);四年間の思考回路をたどって(一九八九年);中国における人の研究(一九九〇年);『城郷の協調的発展についての研究』後記(一九九二年);『民族地域における社会と経済の発展』序文(一九九二年);中国城郷の発展経路と私の研究活動について―潘光旦先生を記念する学術シンポジウムにおける講演(一九九二年);個人・群団・社会(一九九三年);人知らずして慍みず―シロコゴロフ先生を追懐する(一九九四年);シロコゴロフ先生から形質人類学を教わる(一九九四年);「蚌龍」から思いを馳せて(一九九四年);小城鎮研究十年間についての再考(一九九四年);農村・小城鎮。地域発展について―私の社区研究に対する再回顧(一九九五年);マリノフスキー文化論についての私見(一九九五年);講義挿話(一九九五年);晋商の金融哲学(一九九五年)