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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
奥野 克巳(オクノ カツミ)
1962(昭和37)年生れ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中から世界中を旅し、卒業後商社勤務を経て、大学院で文化人類学を専攻。2006(平成18)年からボルネオ島に暮らすプナンのもとで定期的にフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 奥野 克巳(オクノ カツミ)
1962(昭和37)年生れ。文化人類学者。立教大学異文化コミュニケーション学部教授。大学在学中から世界中を旅し、卒業後商社勤務を経て、大学院で文化人類学を専攻。2006(平成18)年からボルネオ島に暮らすプナンのもとで定期的にフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールド…(続く)
ボルネオ島の森で、狩猟採集中心の暮らしを営む人々、プナン。彼らは借りたものを壊しても謝らず、礼も言わない。感謝や反省の概念がないのだ。所有感覚も希薄で、食料は皆で分け合い、子どもも実子養子の区別なく育てられる。長年フィールドワークを続ける著者は、資本主義にとらわれないプナンとの生活の中で、人間の生の可能性を思考していく―。常識をひっくり返す、刺激に満ちた一冊。
もくじ情報:生きるために食べる;朝の屁祭り;反省しないで生きる;熱帯の贈与論;森のロレックス;ふたつの勃起考;慾を捨てよ、とプナンは言った;死者を悼むいくつかのやり方;子育てはみなで;学校に行かない子どもたち;アナキズム以前のアナキズム;ないことの火急なる不穏;倫理以前、最古の明敏;アホ犬の末裔、ペットの野望;走りまわるヤマアラシ、人間どもの現実;リーフモンキー鳥と、リーフモンキーと、人間と;おわりに―熱帯のニーチェたち