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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
小川 剛生(オガワ タケオ)
1971年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程退学(2000年学位取得)。現在、慶應義塾大学教授。専門は中世文学・和歌文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 小川 剛生(オガワ タケオ)
1971年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程退学(2000年学位取得)。現在、慶應義塾大学教授。専門は中世文学・和歌文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
謎に包まれた「和歌所」が明かす、中世日本の政治と文学。天皇の命…(続く)
謎に包まれた「和歌所」が明かす、中世日本の政治と文学。天皇の命を受けて編纂された歌集―勅撰和歌集は、乱世のなか500年以上にわたって生み出されてきた。古今和歌集をはじめ、初期の勅撰集に注目が集まりがちだが、勅撰和歌集が権威を持つようになったのは鎌倉時代以降のことである。しかし、それぞれの勅撰集がいかに編纂されたかは意外なほど知られていない。本書では鎌倉時代の勅撰集がいかに編纂されたかを、新史料も交えてつぶさに描き出す。それによって見えてくるのは、単なる文学史を超えた、和歌と政治の相互補完関係という中世という時代の特質である。
もくじ情報:序章 和歌所とその源流;第1章 開闔・源家長と歌人たち―新古今和歌集;第2章 撰者の日常―新勅撰和歌集;第3章 創られる伝統―続後撰和歌集;第4章 東西の交渉と新しい試み―続古今和歌集;第5章 和歌所を支える門弟―続拾遺和歌集;第6章 打聞と二条家和歌所―永仁勅撰企画・新後撰和歌集;第7章 おそろしの集―玉葉和歌集;第8章 法皇の長歌―続千載和歌集;第9章 倒幕前夜の歌壇―続後拾遺和歌集