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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
リドレー,マット(リドレー,マット)
1958年、英国ニューカッスル生まれ。オックスフォード大学で動物学を専攻。『エコノミスト』誌で科学記者となる。著書に、『赤の女王』『繁栄』『進化は万能である』(いずれも早川書房}などがある リドレー,マット(リドレー,マット)
1958年、英国ニューカッスル生まれ。オックスフォード大学で動物学を専攻。『エコノミスト』誌で科学記者となる。著書に、『赤の女王』『繁栄』『進化は万能である』(いずれも早川書房}などがある |
人間が集団のなかで、往々にして自分の利益を犠牲にしてまで協力・助け合いをするのはなぜか?ベストセラー『赤の女王』の著者が、本書において、ドーキンスの「利己的な遺伝子」では説明しきれない問題を、「遺伝子功利主義」をもって解剖していく。ミツバチ・チンパンジー・オオカミなど多くの生物の生態を引きながら、労働・戦争・交易といった社会生活のさまざまな局面をとおし人間にとって「徳」は遺伝子の産物であるとの結論を導き出す。人間という動物の、驚くべき本性と社会的…(続く)
人間が集団のなかで、往々にして自分の利益を犠牲にしてまで協力・助け合いをするのはなぜか?ベストセラー『赤の女王』の著者が、本書において、ドーキンスの「利己的な遺伝子」では説明しきれない問題を、「遺伝子功利主義」をもって解剖していく。ミツバチ・チンパンジー・オオカミなど多くの生物の生態を引きながら、労働・戦争・交易といった社会生活のさまざまな局面をとおし人間にとって「徳」は遺伝子の産物であるとの結論を導き出す。人間という動物の、驚くべき本性と社会的性質の秘密を解く。
もくじ情報:第1章 遺伝子の社会―反乱について;第2章 労働の分担―自給自足は過大評価されている;第3章 凶人のジレンマ―コンピュータは協力を学ぶ;第4章 タカとハトの違い―よい評判をとれば得をする;第5章 義務とごちそう―食べ物に関する人間の寛大さ;第6章 公益と個人的贈り物―マンモス一頭を全部食べきることのできる人はいない;第7章 道徳感情論―感情はわれわれが合理的愚か者になることをふせぐ;第8章 部族をつくる霊長類―競争するために協力しあう動物たち;第9章 戦争の原因―協力的な社会にも集団間の偏見という弊害がある;第10章 交易による利益―交換によって二足す二は五になる;第11章 宗教としての生態学―自然と調和して生きることは思ったよりも難しい;第12章 財産の力―政府に足りないもの;第13章 信頼―著者は突然大急ぎで政治的教訓を導きだす