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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
本村 凌二(モトムラ リョウジ)
1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)ほかがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 本村 凌二(モトムラ リョウジ)
1947年生まれ。一橋大学社会学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学・西洋史学)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授、早稲田大学国際教養学部特任教授を経て、東京大学名誉教授。おもな著書に『薄闇のローマ世界―嬰児遺棄と奴隷制』(東京大学出版会、サントリー学芸賞)、『馬の世界史』(中公文庫、JRA賞馬事文化賞)ほかがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
ギリシアにポリスが栄え、ヘレニズム文明が展開する間に、イタリア半島ではローマ人が着々と力を蓄えていた。エトルリア人の王族を追放し、徹底して独裁を嫌った「共和政ファシズム」の熱狂と、「父祖の遺風」の尊重は、勝利への強い固執と、「祖国」という新たな価値を生み出す。古代地中海の一方の雄、フェニキア人との覇権争いは、カルタゴの名将ハンニバルと大スキピオの決戦を経て、いよいよ世界史の転機となる紀元前一四六年を迎える。
もくじ情報:第一章 伝説のなかで戦いが始まる(建国伝説と王政七代;忘却のエトルリア文明;共和制ローマの政治と法;カミルス伝説と「国辱の日」);第二章 偉大な父祖たちの半島(保護と奉仕の絆;ナムニウム戦争の半世紀;「共和制ファシズム」と民衆の熱気);第三章 運命の巨大な褒賞(カルタゴとローマ;シチリア争奪戦―第一次ポエニ戦争;ハンニバル対ローマの「剣と盾」―第二次ポエニ戦争;大スキピオとハンニバルの明暗―ザマの決戦);第四章 地中海の覇者へ(ヘレニズム諸王国との対決―マケドニアとシリア;国粋主義者カトーの苛立ち;「ギリシアかぶれ」とローマ社会;カルタゴ滅亡―第三次ポエニ戦争)