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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
井上 文則(イノウエ フミノリ)
1973年、京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門は西洋古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 井上 文則(イノウエ フミノリ)
1973年、京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、早稲田大学文学学術院教授。専門は西洋古代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
キリスト教化する前、ローマ帝国は伝統的な神々に加えてオリエントの神々や一神教など、多彩な信仰で賑わっていた。なかでもミトラス教は、際立った勢力を誇ったことが明らかながら文字史料の乏しさゆえに、今なお謎の多い存在である。なぜ、ミトラス教は数ある信仰のなかで流行したにもかかわらず、最終的にキリスト教に敗れたのか―。最新の研究成果を踏まえ、失われた宗教の全貌に迫る。壮大なスケールで描かれる帝国の姿から照らし出されるヨーロッパ世界の深層!
もくじ情報:序章 謎の宗教への挑戦―一歴史学者のみた夢;第1章 古代オリエント世界の信仰―密儀宗教化前夜;第2章 亡国の王族か、解放奴隷か―教祖の存在と教線の拡大;第3章 密儀と七つの位階―ギリシア神話との関係;第4章 孤独と忍従―ローマ帝国の兵士と奴隷の人生;第5章 異教の時代の終焉―キリスト教の圧力;終章 世界はミトラス教化したのか―ヨーロッパ世界の深層へ