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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
鶴見 俊輔(ツルミ シュンスケ)
1922年東京生まれ。哲学者、思想家。旧制中学を2度退学後、渡米。ハーバード大学哲学科卒業。46年、都留重人や丸山眞男らと共に雑誌「思想の科学」を創刊。プラグマティズムと論理実証主義を中心とした欧米の思想潮流を日本に紹介した。京都大学助教授、東京工業大学助教授を歴任するが、60年日米安全保障条約決議に反対して辞職。同志社大学教授を務めた後、評論活動を中心に活躍する。哲学から映画、マンガといった大衆文化まで幅広く思索の対象にすると同時に、市民運動にも深く関わった。『戦時期日本の精神史』(岩波書店)で82年大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載…( ) 鶴見 俊輔(ツルミ シュンスケ)
1922年東京生まれ。哲学者、思想家。旧制中学を2度退学後、渡米。ハーバード大学哲学科卒業。46年、都留重人や丸山眞男らと共に雑誌「思想の科学」を創刊。プラグマティズムと論理実証主義を中心とした欧米の思想潮流を日本に紹介した。京都大学助教授、東京工業大学助教授を歴任するが、60年日米安全保障条約決議に反対して辞職。同志社大学教授を務めた後、評論活動を中心に活躍する。哲学から映画、マンガといった大衆文化まで幅広く思索の対象にすると同時に、市民運動にも深く関わった。『戦時期日本の精神史』(岩波書店)で82年大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
哲学から映画、マンガなど大衆文化を渉猟し、戦後日本を思索し続けた思想家、鶴見俊輔。彼が現代人の「生き方」を問い直すために選んだのは、社会の中心から離れ、周縁で時代に揉まれながら実直に生き抜いた5人の日本人だった。明治以前に米国へと越境し、日本を相対化した中浜万次郎、町村を見つめ続けた田中正造、敗北を直感しながら飛び立った林尹夫…彼らの数奇な人生をたどることで、近代日本の相貌が鮮やかに浮かび上がる。
もくじ情報:中浜万次郎―行動力にみちた海の男;田中正造―農民の初心をつらぬいた抵抗;横田英子―明治の代表的日本女性;金子ふみ子―無籍者として生きる;林尹夫―死を見つめる