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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
林 博史(ハヤシ ヒロフミ)
1955年、神戸市生まれ。現代史研究者、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。関東学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 林 博史(ハヤシ ヒロフミ)
1955年、神戸市生まれ。現代史研究者、一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。関東学院大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
一九四五年三月末から約三か月間にわたり、米軍と激しい地上戦が繰り広げられた沖縄戦。軍民あわせ約二〇万人もの命が失われた。戦後、日本は平和憲法を制定したが、沖縄は米軍の軍事支配に委ねられ、日本に返還後、今なお多くの米軍基地が存在している。また、近隣国を仮想敵とし、全国で自衛隊基地の強靱化や南西諸島へのミサイル配備といった、戦争準備が進行中である。狭い国土の日本が戦場になるとどうなるのか?八〇年前の悲劇から学び、その教訓を未来に生かすために、国土防衛戦の実相を第一人者が膨大な史料と最新の知見を駆使し編み上げた、沖縄戦史の決定版。
もくじ情報:序 なぜ今、沖縄戦か;第一章 沖縄戦への道(沖縄の近代―同化・差別と反発;中国やアジア太平洋への侵略戦争と沖縄;なぜ沖縄が戦場になったのか);第二章 戦争・戦場に動員されていく人々(沖縄の戦時体制;戦場動員態勢へ;疎開―根こそぎ動員と表裏一体の政策;軍と県による戦場動員);第三章 沖縄戦の展開と地域・島々の特徴(米軍最初の上陸地―慶良間列島;米軍の沖縄本島上陸 一九四五年四月 ほか);第四章 戦場のなかの人々(日本兵たち;日本軍による住民に対する残虐行為 ほか);第五章 沖縄戦の帰結とその後も続く軍事支配(どれほどの人たちが亡くなったのか;どうすれば犠牲をなくせたのか、減らせたのか ほか)