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内容紹介・もくじなど
著者プロフィール
安永 浩(ヤスナガ ヒロシ)
1929‐2011年。東京生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院分院神経科科長を経て、長谷川病院副院長を務めた。医学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 安永 浩(ヤスナガ ヒロシ)
1929‐2011年。東京生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院分院神経科科長を経て、長谷川病院副院長を務めた。医学博士(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) |
精神の病を捉えるにはどのような基準を持てばよいのか。本書は、多領域の知見を経ながらそのことを提示しようとした試みである。著者が方法論の基盤とするウォーコップの哲学を解説した後、言語をめぐる考察が展開される。そして、立体的で非対称性を持った対のカテゴリー『パターン』、体験距離から成り立つ「ファントム空間」、形式的・構造的・関係的要因を意味する「図式」という三つの概念を手がかりに、精神分裂病(統合失調症)の幾何学的構図が描かれる。独創的なファントム論を…(続く)
精神の病を捉えるにはどのような基準を持てばよいのか。本書は、多領域の知見を経ながらそのことを提示しようとした試みである。著者が方法論の基盤とするウォーコップの哲学を解説した後、言語をめぐる考察が展開される。そして、立体的で非対称性を持った対のカテゴリー『パターン』、体験距離から成り立つ「ファントム空間」、形式的・構造的・関係的要因を意味する「図式」という三つの概念を手がかりに、精神分裂病(統合失調症)の幾何学的構図が描かれる。独創的なファントム論を展開した著者の核心をなす作品。
もくじ情報:第1部 ウォーコップ註釈(説明の性質;生物学;心理学 ほか);第2部 「言語」をめぐる考察(思想の趨勢;精神医学にとっての言語学;シニフィアンとシニフィエ検討 ほか);第3部 精神病理学的事象(『パターン』逆転;ファントム空間の図式;分裂病のための「仮説」と第1公式Af‐F ほか)