もくじ情報：人間に到る（康煕大帝；耿と青鳳；画皮；画壁）；熱河の夢（孔の縁；嬌娜；嬰寧；侠女；冥土の一家）；康蒲の物語（康蒲の物語；九官鳥―康蒲の物語その１；酒虫―康蒲の物語その２；許某と王六郎―康蒲の物語その３；田農庄―康蒲の物語その９；鴉〓―康蒲の物語その１６；四鳳―康蒲の物語その３０；耿十八―康蒲の物語その３７；辺境の妻と妾―康蒲の物語その４０；歓楽国―康蒲の物語その４８；済仁）；書生の道（郭；三人の書生；王子安（上）；王子安（下）；賈奉雉）；第三の門（巡行；第三の門；青鳳桟；桑〓；元荒；府鎮；二湖島；鏡湖；虹を歩く；第二の道；補記）

閻　連科(エン　レンカ)
１９５８年中国河南省の貧しい農村に生まれる。高校中退で就労後、２０歳のときに人民解放軍に入隊し、創作学習班に参加する。８０年代末から小説を発表。軍人の赤裸々な欲望を描いた中篇『夏日落』（９２）は発禁処分となる。その後も中篇『年月日』（９７）など精力的に作品を執筆し、中国で「狂想現実主義」と称される長篇『愉楽』（２００３）は、０５年に老舎文学賞を受賞した。一方、長篇『人民に奉仕する』（０５）は二度目の発禁処分となる。さらに「エイズ村」を扱った長篇『丁庄の夢』（０６）は一時販売中止処分。大飢饉の内幕を暴露した長篇『四書』は大陸で出版できず、１１年に台湾から出版された。１３・１６年国際ブッカー賞最終候補、１４年にはフランツ・カフカ賞受賞。近年はノーベル文学賞の候補としても名前が挙がっている