西成のホテルで画家の朝倉が殺害された。事件を追う毎朝新聞の記者・岩崎は、大阪府警の北川刑事による捜査に疑問を抱く。５年前、新米だった北川は神戸で岩崎の父・豪造と密輸事件を追っていたが、北川が誤って放った銃弾が豪造の命を奪ったのだ。ある日、朝倉の妹・和枝は兄の日記と写真を岩崎に託す。そこには、パリからの帰国の船上で朝倉と並ぶ女性が写っており、岩崎は現場でその女性を見かけたことを思い出すのだった…。
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