昭和１８年。太平洋戦争は各戦地で米軍の反抗がはじまりつつあったが、沖縄の戦争感は薄く、与那嶺和子は級友たちと運動会を楽しんでいた。昭和１９年。戦局は悪化、和子らも陣地構築の作業に従事するように。１０月、連日続く空襲に全島に非常戦時体制をしき、和子ら女学生は臨時看護婦となった。昭和２０年３月、和子たちのために証書も賞状もない小さな卒業式が開かれたが、４月、ついに米軍が無血上陸に成功する…。
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