内容紹介：携帯電話にかかってきた間違い電話。その声はかつての恋人だった。その瞬間から、平凡な結婚生活の中を漂っていた主婦・未来（みく）は、封印していた本当の自分に目覚めていく…。私がやりたかったのは、こんな人生じゃない。音を立てて崩れていく日常におののきながらも、もう未来は後戻りはしなかった。恋も仕事も、そして人生も、けっして後悔はしたくない──。あえて人生の嵐に乗り出そうとする女性の心の揺らぎを、細やかに描いた恋愛小説。
何か不満があるというわけではない。不満と言えば、あまりにも平凡に過ぎていく毎日。平凡すぎる日常に波風を立ててみたい欲望。そんなある日、ケータイに間違い電話が…。「もしもし、…（続く）

ＹＵＩＫＯ(ＹＵＩＫＯ)
１９６８年、大阪生まれ。現在、２児の母（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）