内容紹介：司馬江漢研究に長年たずさわってきた著者によって書き下ろされた総合的な江漢の生涯の研究書。彼の諸業績について多くの資料を駆使して詳しく評価し、これまで提示されてきた多くの疑問や問題点について検討を加える。
もくじ情報：司馬江漢研究の問題点；江漢の生没年について；江漢の生立と狩野派門下での修業；宋紫石弟子時代と浮世絵師時代の前後関係；江漢の浮世絵師時代―及びいわゆる春信偽版について；宋紫石門下の漢画家としての生活―及び〓亭春重款の肉筆美人画について；洋風画への転向―平賀源内との関係；洋風画への転向―秋田蘭画の展開、及び直武・江漢関係を証する文書史料；洋風画への転向―『コンスト・シキルド・ブーク』の問題；洋風画への転向―直武の洋風画と江漢のそれとの作風上の関係〔ほか〕