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出版社名:不昧堂出版
出版年月:2000年7月
ISBN:978-4-8293-0394-8
166P 19cm
フェアネスの裏と表
ハンス・レンク/著 グンター・A.ピルツ/著 片岡暁夫/監訳 関根正美/〔ほか〕共訳
組合員価格 税込 1,485
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内容紹介・もくじなど
本書の特徴は、まず、フェアネスへのアプローチの斬新さにあると言えるだろう。それは具体的には、スポーツからそれを取り巻く社会全般へ至る広範なパースペクティヴの中でフェアネスを語るという手法を採ったところにある。競争性とその弊害を持つに至った今日のスポーツの状況が、本書で「肘鉄社会」と名付けられた今日の社会状況と決して無縁ではないことを示しながら、それらに通底するモラルの問題を浮かび上がらせている。また本書は、清潔さ、純粋さをスポーツの理想に掲げ、ともすれば現実から目を逸らしがちな他のスポーツ論とは一線を画している。「フェア」に対する今日的な通念を「フェアなファウル」という言葉で表現してみたり、フ…(続く
本書の特徴は、まず、フェアネスへのアプローチの斬新さにあると言えるだろう。それは具体的には、スポーツからそれを取り巻く社会全般へ至る広範なパースペクティヴの中でフェアネスを語るという手法を採ったところにある。競争性とその弊害を持つに至った今日のスポーツの状況が、本書で「肘鉄社会」と名付けられた今日の社会状況と決して無縁ではないことを示しながら、それらに通底するモラルの問題を浮かび上がらせている。また本書は、清潔さ、純粋さをスポーツの理想に掲げ、ともすれば現実から目を逸らしがちな他のスポーツ論とは一線を画している。「フェア」に対する今日的な通念を「フェアなファウル」という言葉で表現してみたり、フェアプレイのアピールやキャンペーンでさえ、それを「二枚舌」だとしてそこに潜む欺瞞や取り繕いを鋭く指摘したりするなど、現実を直視する姿勢が随所にみられる。フェアプレイを声高に叫んだり、ドーピング問題などで個人に責任を帰したりするだけではもはや不十分であることを主張し、新たに制度責任という責任の類型を提示する。
もくじ情報:第1章 フェアプレイに関わる論争;第2章 定義:フェアネスとはなにか?;第3章 フェアプレイの歴史の概観;第4章 システムによって制限されたフェアネスの変化;第5章 フェアプレイ・キャンペーンの吟味;第6章 経済におけるフェアネスの問題;第7章 フェアネス奨励のチャンス
著者プロフィール
ピルツ,グンター・A.
1944年生まれ、’81年にハノーバー大学にて博士号を取得。その時の学位請求論文が、“Wandlungen der Gewalt im Sport”という題名で’82年にドイツ・アーレンスブルクのCzwalina社から刊行されている。現在はスポーツ社会学者として、暴力論を中心にハノーバー大学のスポーツ科学部にて研究活動を展開している
ピルツ,グンター・A.
1944年生まれ、’81年にハノーバー大学にて博士号を取得。その時の学位請求論文が、“Wandlungen der Gewalt im Sport”という題名で’82年にドイツ・アーレンスブルクのCzwalina社から刊行されている。現在はスポーツ社会学者として、暴力論を中心にハノーバー大学のスポーツ科学部にて研究活動を展開している

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