内容紹介:60年代までに日本で開発され、そして世界で使用された医薬品はほとんどなかった。90年代になってやっと日本が欧米に追いついたと思われた。まさしくその時(2000年)から、新しい世界レベルの創薬競争が始まった。強気が弱気を挫き、速いものが遅いものを食う時代の到来である。果たして日本の製薬会社は生き延びることができるだろうか......。国内製薬企業のなかで、「動脈硬化」「骨粗鬆症」「老年痴呆」の治療薬の創製に挑戦し、その後は外資系製薬企業で合併直後の混乱を経験した著者のモットーは “Don't worry about chaos. Let's capitalise on it.”であると…(続く)
国内製薬企業の中で『動脈硬化』、『骨粗鬆症』、『老年痴呆』の治療薬の創製に挑戦し、その後は外資系製薬企業で合併直後の混乱を経験した著者のモットーは“Don’t worry about chaos.Let’s capitalise on it.”であるという。そして、彼は“カオスの中に存在するエネルギーを、増幅させながら本来の目的と一致させること(マネジドカオス)によって、独創的な研究成果が生まれ、組織改革も容易になる”と説く。
もくじ情報:第1章 日本における創薬の歴史;第2章 ある製薬企業の挑戦;第3章 老年痴呆の研究;第4章 変革の推進について;第5章 イノベーションを育てる研究のマネジメント;第6章 21世紀の製薬産業