犯罪や災害の被害者とその家族に対する法的心理的支援への理解を、現場でケアする臨床家から提言する。

犯罪被害に遭うとはどのようなことか。被害者やその家族はどのような心理的ケアを必要とし、どう実践されていくのか。始まったばかりのわが国の被害者支援の実態とその背景を支援に携わる現場からの視点で考える。
もくじ情報：１章　被害からの回復過程；２章　被害者感情の理解と対応；３章　わが国の犯罪被害者保護に関する法的支援の現状；４章　米国における被害者援助の歴史と現況；５章　被害と加害の連鎖を断ち切るために；６章　ドメスティック・バイオレンスの被害者の心理とその支援；７章　女性犯罪者の被害と加害；８章　二次受傷から身を守るために

藤森　和美(フジモリ　カズミ)
１９７９年日本大学文理学部心理学科卒業。１９９８年日本応用心理学会「奨励賞」受賞。２００１年筑波大学教育研究科カウンセリング専攻修士課程修了。現在、聖マリアンナ医学研究所カウンセリング部部長（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）