内容紹介：哲学者たちの主要問題から政治的なるものを抽出。理性と力，労働と所有，人間の尊厳と人権，国家と社会という政治学上の問題を提出し，政治の未来への道筋を示す。
理性と力。国家と社会。人間の尊厳と人権。労働と所有。今日の政治哲学上の諸問題を投げかけ、政治と哲学との分ち難い連関の中に人間の自律の道を見いだす。
もくじ情報：第１章　緒論；第２章　理性と力（理性と力との対決；理性の力；力の理性）；第３章　労働と所有（ロック；貨幣の理性；所有の自由；使用するための所有と増殖のための所有；マルクス；身体と所有；マルクス―阻害された労働と私的所有）；第４章　人間の尊厳と人権（人間の尊厳と自由；人権；人間の尊厳と人権　法＝権利の実定化の問題について）；第５章　国家と社会（人間と国家；ホッブズ；ロック；ルソー；ヘーゲルの人倫国家）

バルッツィ，アルノ(バルッツィ，アルノ)
１９３５年生まれ、ミュンヘン大学で６５年哲学博士の学位を、７２年教授資格を得る。７２‐７５年のあいだにミュンヘン大学私講師、７５年アウクスブルク大学に移り、教育学の正教授につく。現在、哲学・社会科学部正教授