時に甘く時に苦く、同情を誘うかと思えば反発を買うことも…。とらえどころのないこの不思議な液体＝“涙”の本質を、小説・映画・ＴＶなどの興味深いシーンを題材に、最新の科学の知見を活かして解き明かした快著。
もくじ情報：序章　なぜ涙なのか；第１章　喜びの涙、恵みの涙、英雄の涙；第２章　涙の生理；第３章　涙の心理学；第４章　男性と女性、幼児と子ども―涙の社会学；第５章　哀悼の文化―涙の人類学；第６章　涙の効力―復讐、誘惑、逃避および感情移入；第７章　フィクションの涙；結論　涙の結末

ルッツ，トム(ルッツ，トム)
アイオワ大学で１９・２０世紀アメリカ文学・文化史を講じる気鋭の研究者。とりわけ心理学や情動研究が文化史・文学史上にもたらした影響に詳しい