国力のシンボルとして海軍国が建造を競い強大な砲力で大洋を制した海上の王者―その興亡と技術を辿る（付・日本戦艦兵装増備状況図）。
もくじ情報：第１部　各国戦艦の発達と変遷（世界の弩級戦艦六〇年の興亡；戦艦と科学技術の発達；世界に大恐慌をあたえたたった一隻の戦艦；造艦史をかざる戦艦一二タイプについて；世界戦艦の特長―各国の戦艦はどこがどう違うか；日本人が買った最後の戦艦―旧チリ戦艦アルミランテ・ラトーレ；世界の艦船；日露戦争に於ける日露両国の戦艦―その被害に関する戦訓について；ロシア帝国海軍の戦艦ペレスウェート型について）；第２部　日本の戦艦（わが海軍の主力艦―戦艦・巡洋戦艦；巡洋戦艦について；八八艦隊計画の主力艦建造と戦艦加賀型の概要；日本戦艦の改装について；あ号作戦後の兵装増備の状況調査）

福井　静夫(フクイ　シズオ)
大正２年、横浜に生まれる。昭和１３年、東大工学部船舶工学科卒、海軍造船中尉任官。昭和１９年、海軍技術少佐。その間、横須賀および呉工廠造船部部員、連合艦隊司令部付、技術研究所所員、外地勤務を経て、終戦時、舞鶴工廠富山分工場首席部員兼造船科長。戦後は、第二復員局（造修課および資料課）で艦船造修と艦政本部残務（技術資料作成）に従事し、昭和２３年、運輸技官として海上保安庁勤務、昭和２７年、退官。以来、財団法人史料調査会で帝国艦艇史の作成ならびに欧米艦艇技術の調査にたずさわり、同調査会理事を勤める。平成５年１１月４日歿（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）